お詫び

これまで、忙しさにかまけて、長らく更新できていませんでした。

…にも関わらず、けっこうなアクセスをいただいて、当ブログを閲覧していただいていることが、アクセス統計を見て知り、とても申し訳なく思っております。

あらためて、新しい記事をアップロードしていきますので、よろしくお願いいたします。

自動車向けコンポジットの最新技術セミナー

 

SAMPE JAPAN コンポジット委員会 開催のご案内

コンポジット委員会 第64回研究会を下記の通り開催することになりました。日本を代表する炭素繊維メーカーの方々に自動車用途をはじめ利用拡大が期待されている炭素繊維複合材料やそのリサイクルに関してご講演を賜るとともに、近年注目を集めているハイサイクル成形プロセスに関するご講演をお願いすることが出来ました。また、今回、特別に、米国より帝人グループのCSP社から副社長をお招きし,GF-SMCに関するご講演をお願いしております。

是非ともご参加いただき、積極的なご討論のほどよろしくお願い申し上げます。

 

日 時:             2017年8月28日(月)13時10分〜19時00分

場 所:             同志社大学今出川校地 室町キャンパス)寒梅館 地下A会議室

              〒602-0023 京都市上京区烏丸上立売下ル<13:10-13:20>

 

開会の辞 コンポジット委員会 委員長      同志社大学 田中和人

 

1.「TCA Ultra Lite for Vehicle Lightweighting」

Continental Structural Plastics(CSP, A Teijin Group Company), Vice President Dr. Mike Siwajek

 

2.「炭素繊維複合材料の開発 自動車用途を中心に」

三菱ケミカル㈱ 豊橋研究所 高機能成形材料研究室 主幹研究員 杉浦 直樹 氏

 

3.「新規炭素繊維複合材料の紹介とリサイクル」

東レ株式会社 ACM技術部 産業・スポーツ技術室 室長   石橋 壮一 氏

 

4.「クリモトコンポジットセンターにおける、ハイサイクル成形プロセス(Carbon-LFTD/ハイサイクルRTM)のご紹介」

株式会社栗本鐵工所 コンポジットプロジェクト室 事業企画グループ 釜野 博臣 氏

 

5.総合討論

 

自動車用途での量産コンポジットを、ご検討されている方は必見の研究会セミナーです。

SAMPE(先端材料技術協会)会員の方でなくても聴講可能です。先着100名なので、

申し込みはお急ぎください。

申込書PDFはこちらから

 

ブレイディング (少量でも)供給開始

JCM日本複合材マーケットのサイトには、すでに載せていますが、ブレイディング・チューブ(組み物、環状編物)の販売を開始しました。

ブレイディングって触ったこと、ありますか?日本を代表する機械メーカーさんが、ブレイディングマシーンを販売している…のは、知ってても、トヨタ自動車のレクサスLFAのピラーやら、サイドステップにブレイディングが使われている…のは、知ってても、成形したことがある人は、意外と少ないのではないでしょうか?なぜか?

これまで、織物のように少量で売っているところがなかったから、ではありませんか?

弊社もこれまで、何度かトライしようと思っていましたが、ブレイディングを扱っているサプライヤーは「MOQは100㎏です」と平気で仰るので、JCMでは紹介できませんでした。このたび、小口で(しかも、お安く!)提供できるようになったので、サイトアップしました。

 

トコロで、カーボン、CFRPは積層成形だと思い込んでいませんか?それは、カーボンと呼ばれる商品が多くの場合、織物かシート状で「積層して強度計算…」というような、常識みたいなものがあるからでしょうか?

では、ブレイディングはどうなるの?これも、使い方によっては、あるいは、これまでの使い方では「断面は積層ですね」となりますが、使い方によっては、とんでもなく便利な「袋」になります。

本サイトの方には、今のところ書いてませんが、RTM成形のプリフォーム用と考えれば、ブレイディングほど便利なモノはありません。一度触ってみられるとわかりますが、「フレキシブル」という言葉がこれほど似合う材料があるか?って思うほど、使い勝手があります。とにかく包んで端を引っ張る。これだけです。もちろん、12Kの炭素繊維ですから、ご婦人のパンストのようにはいきませんが、網タイツぐらいにはなります(笑)。で、その12Kカーボン網タイツの中に金属のアームを突っ込んで端っこを引っ張るとどうなるか…わかりますね。それは継ぎ目のないCFの編物で強化された金属アームになります。そのCF網タイツの端っこを規制して袋状にしたところに、端材やら、リサイクルのいい加減な長さの整っていないカーボンを突っ込んだら、CFでできたマクラのようなものができます。内容量を重量で調整して、金型に突っ込んでプレスをしながら型を締めて…HP-RTMで樹脂を供給したら…。

使い方はイロイロ。少量から試してみてください。

 

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http://www.fukugouzai.com/braiding/index.html

 

 

PC/CFRTP 登場。

日々の業務に追われてしまい、ついついBlog更新ができていません。せっかく、訪れていただいた方には申し訳ない限りです。

さて、JCM日本複合材マーケットの材料供給は、新しい時代に突入しました。

PC/CFRTPの性能、コスト等については、↓のサイトをご覧いただくとして、何がどう新しい時代かというと、材料は「開発、手探りの時代」から「量産用途の時代」に入ったということです。たぶん、この文章をご覧になっている方は、ほとんどの方が「は?なんのこと?」と、お考えだと思います。

残念ながら、詳細な内容については明らかにできませんが、たぶん、何年か先には、今(2017年春頃)を振り返ると、ターニングポイントだったんだなとわかると思います。

材料として、ひとつの完成形がデリバリーされてきたということです。

PC/CFRTPは、日本国内の製造業にはとても使いやすい材料です。海外では、もともとショートファイバー入りPCペレットでの射出成形で、クルマで踏んでも壊れない、強靭なパソコンケースを作っています。そのノリで外観性能の優れる長繊維織物に特殊なトリートメント処理を施したPC/CFRTP板が作成され、日本でも売ってる、人気の海外ブランドPC(私も複数台使ってきました)に本格採用され、量産されている材料のルートができました。

今まで「CFと熱可塑性樹脂の界面強度が…」とか「インサート成形品と射出部分が界面で…」とかで、悩んできたでしょ?・・・・ハイ。解放されます。

 

もう少しすると、PC(ポリカーボネイト)をマトリックスにした熱可塑性コンポジットパネル(PC/CFRTP)を使った量産コンポジット製品が紹介されていくと思いますので、お楽しみに。

 

 

www.fukugouzai.com

私は「ダイヤブロック派」でした。

欧米では、LEGOが圧倒的にポピュラーですが、私が親から与えられたのは、ダイヤブロックでした。いくつかの基本形体を組み合わせて、想像を具体的なカタチにする知育玩具として、50年ぐらい前から売っています。

息子が喜んで遊んでいるのを見て、父はいろんなセットを買ってくれたので、大量にブロックピースを持っていました。

ダイヤブロックで遊んでいたのは、たぶん幼稚園~小学校の低学年ぐらいまででしたが、工業デザインの基本の基本だったように思います。

ブロック状、棒状、板状のピースを重ね合わせることで、家を作ってみたり、自動車を作ってみたり、飛行機を作ってみたり…しかも、完全オリジナル・デザインの。

左右の部品を長さや色を同じにしたり。

こういった、LEGOダイヤブロックなどの「ブロック遊び」は、CFRPモノづくりの基本的な考察をするのにとても役に立ちます。

「え?ホントかよ」って、思いますか? 

そう思う人は観察力と想像力が欠如しているといえます。

 

実際に、今、MBJPのオフィスにダイヤブロックがあって、それを使って検討しているわけではありませんが、ダイヤブロックを使って、積層構造の検討や、UDの不等方性、層間剝離の怖さなどを体験できます。実経験として、ダイヤブロックで作った大作を親に見てもらおうと運ぶ途中で、層間剝離(当たり前ですが、手で外れる接合強度)がおこり、バラバラにしてしまったことがあります。大人になって「CFRPはCFと樹脂の界面接合強度、層間強度が…」なんて難しい話を聞いても、「あのときのダイヤブロックがバラけた話」が脳裏によぎります(笑)

0-90°積層だけでなく、角度をつけた積層も、ファスニングの重要性、そして何よりもモノのバランス検討か容易にできます。

なによりも、この手のブロックでのモノ作りは、すべて「積層成形」ですから…。

 

 

 

  

www.diablock.co.jp

立場によるギャップ

CFRP成形、量産コンポジットと言っても、それぞれの立場によって、見えるものが異なります。現在日本では、CFRP/CFRTP製造のための技術開発が各地で行われていることは、このブログを読んでいる方ならご承知の通り。

では、あなたはCFRP成型品を作りたいほうですか?買いたいほうですか?自らでデザイン設計して、販売したい?その立ち位置によって、アドバイスできるポイントが変わってきます。

コンポジット・デザイン事務所。それは、モノ作りの立場から市場側の要求内容までわかっていないと、設計なんてできません。「デザイン」という言葉を聞くと、単に外観意匠やグラフィック処理のことしかわかっていないと決めつける輩は多くいます。

「どれほど総合的に、深くモノ作りを理解し、広義で美しく設計できるか」はデザイン事務所の実力です。デザイナーは国家資格ではありませんから、実績とコネクションがその実力のエビデンスとなるでしょう。

オートクレーブを発注しただけでCFRPスペシャリストになったようなことを言っている人に会ったことがありますが、いつまでその事業を続けることができるか楽しみです。しっかりとしたモノが作れるようになったら再会したいものです。

先端複合材料、アドバンス・コンポジット・マテリアル。範囲が広く、奥が深くて面白いですね。ナビゲーターが必要ならば、お声掛け下さい。

www.magicbox.jp

 

 

モノづくり進化論。その先は想像力が必要です。

CFRP、CFRTPとも日本では大量生産の実績は少なく、欧米特にドイツにおける自動車用途のものづくりの様がYouTubeで公開されていたので、ついつい気になってしまうところですね。でも、日本の特に自動車向けトライはBMWのそれとは、ちがう動きになっていると見受けます。

なんで?

それは、モノづくりの土壌が違うからです。プリフォーム+RTM成型を「これだ!」って思っている人(会社)は少ないようで、逆にBMW-i シリーズの失速(減速?)のニュースに飛びついて「そら、見たことか。カーボンなんてダメでしょ」と声を大きくしている人もいるようです。

 

先日、こちらのブログでも書きましたが、これまで量産実績のあるCFRPの用途としてはスポーツ用品があります。日本でも開発されていた時代もありますが、30年以上前から、スポーツ用品の世界的なブランドは台湾にその製造委託をしてしまい、その後、中国の改革開放路線で、台湾人が大陸で指導して量産品は、台湾~中国南部にてCFRP成型が盛んになっていきました。当初は日本や欧米のスポーツブランドの技術指導を受けていましたが、次第にローカルでの技術開発競争になり、高いレベルのモノ作りが行われるようになりました。この先も進化していくことは間違いないでしょう。

 

台湾での量産コンポジットの進化は、

フィッシングロッド(棒・パイプ)→テニスラケット(プレス成型)→テニスラケット(内圧/中空成形)→自転車フロントフォーク→自転車フレーム→自転車ホイール→オートバイホイール…というような流れです。

↑が、どう進化してきたかを成型技術と材料技術を考慮しながら、この後、どのように進化させれば、どのような形のどんなものになるでしょう?

JCM日本複合材マーケットを運営する(株)マジックボックスJPは、コンポジット・デザイン事務所です。確かな情報力と想像力で、次世代の量産コンポジットを提案しています。

詳しい話を聞きたい方は、いつでもご連絡ください。

www.magicbox.jp