CARBISOのネーミング由来

JCM日本複合材マーケットで、最近にご紹介し始めたTMシートは、elgカーボンファイバーのCARBISOのTM(Thermo/Mat=熱可塑繊維とCFの混紡)マットを、熱プレスにより、板状にしたものです。

さて、そのCARBISO(カービソ。英国風だとカーバイソと発音)ですが、日本人の感覚だとあまりカッコイイ響きではないですよね。「カー味噌?」「カー美装?」

一昨日、ポートメッセ名古屋で「自動車軽量化展」にelgカーボンジャパンさんが、出展していて、現場に英国から来られた方が居たので聞いてみました。

「CARBISO。なんて発音するの?何でこんなネームにしたの?」応えは意外とシンプルでストレートでした。「CARBON ISOTROPICITY(等方性)」だそうです。

(金属材料と同じように)「等方性の」カーボン。ということです。

等方性のCFマットに熱可塑性糸を混紡し、それをプレスしたものがTMシートです。

等方性の金属製シート材と同じようにプレス成形できる「熱可塑プリプレグ」シートです。完全含浸していないいわゆるセミプレグ状態なので、金型に投入し加熱すると、熱可塑剤が緩み等方性のカーボンマットは動きやすい状態になります。加熱加圧し、ガラス転移点以下で脱型すると金属プレス成形品のように深絞り製品も製作可能です。加熱冷却装置のついたプレス機があれば、すぐに金属板の代わりにプレス加工できます。

 

部分的な補強や方向性を持たせたい場合は、UDテープやCF織物と同時に成形することも、もちろん可能です。

http://fukugouzai.com/pre-preg/tm-sheet.html