驚きの複合材料

ご存知の方もおられるとは思いますが、JCM日本複合材マーケットは現在は、株式会社日本複合材が運営していますが、以前は株式会社マジックボックスJPという複合材料を専門とする工業デザイン事務所が運営していました。ですので、このブログのライターは、そのデザイン事務所の社長でもあります。

普段は、中間材料メーカーの市場開発や技術コンサルティングなど「この材料を使ってどのようなモノができるか、人間社会にどのようにお役に立てるか」などを提案し、試作し、具体的なプロダクトにしていくか、というようなことを生業としています。

JCM日本複合材マーケットは、材料販売サイトという形をとっていますので、基本的には「世間で売っている材料」「(一般的にはあまりないけど)入手可能な材料」をご紹介していますが、時にその想定を大きく上回る「とんでもないもの」をカーボンファイバーに求めてこられるお客様が居ます。

現在、その開発プロジェクトは進行中なので、こちらのサイトでは具体的なことは触れることができませんが、凄いものができ始めています。

CFRPのことを語るときに「1+1=2以上の性能」などということがありますが、

「1+1=A(数字以外のもの)」になるという話です。

このプロジェクトにお付き合いするようになって、これまでの複合材製品の(広義の)デザインの基準が変わりました。炭素繊維CFRPに関する考え方、設計のあり方にも大きな影響が出てくるものと思います。

CFRPは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂をマトリックスにしたもの、ナイロンやポリカをマトリックスにしたCFRTP以外にも、ものすごく広いCFRX(炭素繊維で強化された何らかの物質)があり、それが人間社会を支えているのです。

やっぱり、複合材って、広くて、深くて、面白いですね(笑)