JEC WORLD 2022 出展しました。

JEC WORLD 2022初日

Automotive Planet 展示 JEC WORLD 2022

今回のJEC2022への出張は、これまでのような市場調査ではなく、

Composites Unitedの関係で、アポイントメントがあり、現地で紹介しなくては

いけない人物がいたので行ったまでで、3日間かけて網羅的に市場動向の調査を

行ってきたわけではありません。

想像通りでしたが、参加者は主にヨーロッパ人が中心で、台湾人を含め

中国語を話す人はほとんど見かけませんでした。韓国人も少ないように思いましたが、

日本人はもっと少なかった。聞けば、ロシア人は主催者から出入り禁止になっていて、

もちろんロシア企業の出展もありませんでした。

展示は、洋上を含めた風力発電が、現在のコンポジット業界、特に炭素繊維

消費リーダーであることは、CFRP引抜成形品が、数多く見かけられたことや、

B-COMPをはじめとする、植物系コンポジットは、カテゴリーとして確立していて

バイオマス村」的なブース配置になっていました。

ロシア企業、ロシア人は主催者がシャットアウトしたこともあり、2019年以前の

JEC Worldとは趣の違うかなり閑散とした様子でしたが、主催者や出展者は

「やっとリアル開催できた! 皆さんおかえりなさい(Welcome Back JEC)」という雰囲気があり、コロナで孤独に研究開発していたのが、古い友人に再会できて会話が弾む…というような感じがしました。

 



 

オートモティブワールド(クルマの軽量化技術展)に出展しました。

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先週末、クルマの軽量化技術展に出展しました。直前まで、出展を予定していなかったのですが、ドイツパビリオンにComposites Unitedが出展していながら、コロナ・オミクロン対応でドイツから誰も来ることができない状況だとわかりました。それでも展示会は開かれるので、誰も現地に「CUのことがわかる人がいない展示会」になるところだったので、急遽、日本にいるCUの関係者ということで、東京出張を決めました。そのことを知りCU本部の皆さんは大変喜んでいただいたそうです。

他の出展社の方の情報では、自動車会社のOEMやティアワンメーカーは、オミクロン株の急拡大を受けて「展示会への出張禁止令」が出ていたそうです。しか出展社は90%ぐらいはちゃんと出展ブースを構えていたので、展示会そのものは見栄えのあるものでした。

多くのお客様の来場を期待していた出展社様には残念なことでしたが、JCMとしては、出展社の方々といろんな話を聞くことができ、また、正月のご挨拶ができていなかった取引先様とも良い情報交換の場となりました。

このBlogには、今回書きませんが、新しい時代が来ていることが実感した出展がありました。「日本の技術、軽量化技術」って、凄いですね(笑)。

 

 

先端材料技術展 SAMPE JAPAN 2021 ご来場ありがとうございました。

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8月の終わりに告知した「先端材料技術展 SAMPE JAPAN」展示会も、盛況のうちに終わりました。8月に申し込みをしたときは、まだリアル開催はどうなるかわからない状況でしたが、コロナ感染対策も万全にして、たくさんの来場者があり、この1年半、お会いすることのできなかった業界の皆様とも楽しく交流ができました。

株式会社日本複合材として初出展となる今回は、いくつかの目標・目的をもって出展しました。

1.ネットワーキングの重要性を再確認し、JCMが今年の初頭に加盟したComposites Unitedの紹介をし、Face to Face meetingを大切にするために、小さいながら会議室形式にしました。

2.展示するモノは、量産されている熱硬化のCFRPホイールと、量産の準備が進んでいる海外のフロントエンドモジュールにしました。

Composites UnitedのEU本部の了解を得て、CUコンテンツの紹介とCUの入会案内を現地で行ったところ、大手材料メーカー研究開発本部、有名なCFRP成形のスペシャリスト、海外にも出荷実績のある成形機器メーカーから「CU加盟には、大変興味がある」との反応をいただきました。これらの企業がネットワークに入っていただくと、CUのアジアエリアでの勢力図が変化していくものと期待しています。

展示品については、CFRPホイールは、よく来訪者の目に止まったようですが、意外とCFRTPハイブリッド成形のフロントエンドモジュールは、気付く人が少なかったと思います。これについて質問してきたのは、先端材料技術協会で、コンポジット委員会でご一緒させていただいている方や、すぐ前でオートメーション技術を紹介されている企業群の社長さんだけだったと思います。あえて「これは、こんなに凄いサンプルなんですよ」と説明していなかったのですが、海外の国家プロジェクトで実際にトライアルが行われていた自動車部品の型を使って、ある日本の材料(CFRTPテープトCFRTPペレット)に置き換えてトライした製品でした。ある中間材料メーカー様のご厚意でJCMブースで展示していましたが、展示会の後は、その中間材料メーカーの研究所の収蔵庫に納まりました。海外では実際に大型部品のCFRTP量産が始まるという証左でした。

それ以外にも、驚きと素晴らしいネットワーキングが始まる、素晴らしい展示会でした。

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CFRPリサイクル LCA考察

鉄鋼メーカーからの「もの言い」がついて、「鉄鋼の10倍の製造時CO2排出量のカーボンファイバーを使ったCFRPエコロジーではない」などという風潮が自動車業界で噂されているそうです。「だからセルロースナノファイバーだ!」って、走りかけてるなら、ちょっと待ってください!

その、熱に弱いセルロースナノファイバーは、どうやってリサイクルするつもりですか?ワンウェイで使い捨てなら、環境に良いわけありません。燃やしてしまうなら、それは環境保全に役立たない。

カーボンファイバーも使い方次第、リサイクルの方法次第で、鉄鋼よりも良いLCA値をたたき出すことが可能です。

その技術は、空想ではなく、現実に実証実験で答えが出ています。

 

よーく考えてください。世間の(日本国内の)風潮や、日本語でまことしやかに書かれているSDGsや環境商品のこと。その話、本当に信頼ができる話ですか?

 

カーボンファイバーが、鉄鋼よりも10倍悪者って、おかしくないですか?信じますか?

世界中で炭素繊維工場が増設されフル稼働で生産しても需要に供給が追い付いていない現実は説明できますか?バージン材のCFは、世界的にショーテージしています。次々に軽量構造材を必要とする業種が現れています。

それほどの消費があって、CFRPのリサイクル技術が改良されないわけがないでしょう?ならば、まじめにCFRPリサイクルについて考えてみましょう。

 

なんでもかんでも新品の高弾性カーボンファイバーを使ってモノを作るわけではありません。飛行機の機体や自動車車載用の水素タンクなどの高水準の強度と精度が要求される商品は、新品のカーボンファイバーを使うべきです。しかし、プレス成形したり、射出成形したりする用のCFは、丁寧に処理されたリサイクル材を使って、量産に向いた射出成形用のペレットやチョップドファイバー、不織布を使って「量産体制」にする。

 

その先は、射出成形ではすでに実用化ができている「リペレット」技術を使えば、そのカーボンファイバーは何度でも完全ループさせることができ、その材料の製造時CO2排出量は、鉄鋼を下回ることができます。

上記は「夢物語」ではありません。CFRP廃材からペレット製造までをワンストップで実証実験が完了しています。

JCM日本複合材マーケットがご案内いたします。

 

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JEC KOREA 2021

JEC KOREA 2021は、リアル展示会として開催が決定したそうです。日本からは、たぶん誰も行けないと思いますが、量産コンポジットの開発の最前線である韓国の今をしりたいなぁ。と、つくづく思います。誰か行きませんか?

 

 

 

 

www.jetro.go.jp

 

www.jec-korea.events

需要のあるところ

COVID-19パンデミックが始まる前、2019年のパリ開催のJEC WORLDに行った時のこと。ある日本人の方が「ヨーロッパではこんなに材料や設備、工場があるのに、日本は遅れている。日本の環境では、なかなかヨーロッパに追いつくことはできない」と嘆いておられる人がいました。

私はその時に違和感がありました。

「この人は、たぶん追いつくことはないな…」そう思いました。需要のあるところにしか工場はなく、その工場が使える材料でないと材料は売れません。

さて、日本にも軽量構造体の需要はあります。具体的なモノの列挙はしませんが、

例えば「空とぶタクシー」は、2025年の大阪万博までに営業運転を開始するそうです。

(株)SkyDriveの福澤社長は、「現在の機体は数千万円かかりますが、2030年ごろには、機体の価格を200万円代にしたい」と先月テレビのインタビューでお話でした。

高性能なDJIのドローン10機で、人間を吊り上げれないか?と考えれば、それぐらいを目途にしてもなんとかなるような気がします。

では、その部品は誰が作るんだ?現在テスト飛行している空飛ぶタクシーの試作機のほとんどは、レーシングカーの部品を製造してきた工場で、航空機の部品製造の認証を撮った工場で成形されています。しかし量産需要は賄えません。

需要は確実にあります。では、誰がその工場を作るの?どんな成形技術で?材料で?

そろそろ日本流のコンポジットものづくりが動くと思います。

 

SGDs対応技術展@大阪産業技術展

JCM日本複合材マーケットとしての出展ではありませんが、カーボンファイバーリサイクルでいろいろとご指導をいただいている、(株)富士加飾(fuji-design)様が、大阪産業創造館で開催のSGDs対応技術展に出展されます。弊社も微力ながらお手伝いさせていただく予定です。

大阪産業創造館 9月16日(木)13:30-17:00(2部制)<br />
9月17日(金)10:00-16:00(3部制)開催 【SDGs対応技術展2021】

 

【SDGs対応技術展2021】「持続可能」がテーマのものづくり技術や製品が大集合!|イベント・セミナー申込画面|大阪産業創造館