CFRP量産に適した成形技術 2

日本でカーボンコンポジットを量産するときに有力視されているのは、熱プレス成型であることは、異論のないところでしょう。PCM(プリプレグ・コンプレッション・モールディング)、C-SMC(カーボン・シート・モールディング・コンパウンド)、(LFT‐D(ロングファイバー・サーモプラスティック・ダイレクト成型)でも、どれも熱プレス成型です。熱可塑を使ったスタンプ成形、ダイヤフラム成型も基本的には熱プレス成型です。

でも、海外で量産実績のある成型方法は、もうひとひねり。CFRPの特長を生かした成形方法です。それは内圧成型。CFRPを中空状態で成型するものです。

インナープレッシャー(そのままやん)とか工場によってはそれをブロー成型と言ったりもしますが、PETボトルなどの熱可塑性樹脂のブロー成型とは、ちょっと違うので、

成形のプロセスは、別の機会にするとして、どのようなものが量産されたかというとズバリ、スポーツ用品です。

テニスラケットや自転車のフレームは、内圧成型です。引張強度の高いロングファイバーを甲殻類の構造のように構成することで、その軽量・高強度を生かした製品が生み出されてきました。

 

JCM日本複合材マーケットでは、内圧成型で製造したCFRP部品の供給が可能です。

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