CFRP量産に適した成型技術 1

このサイトをご覧いただいている方は、少なくとも「CFRPの量産技術」に興味がある方だと思います。 では、世界で最も量産されてきたCFRP部品の成型方法は何だと思いますか? オートクレーブ成型? 熱プレス成型? 引き抜き成型? ほかには? それは、人類は…

JCM日本複合材マーケットの特徴

JCM日本複合材マーケットは、複合材料に特化した販売サイトです。 サイトをひととおりご覧いただくと判ると思いますが、現在入手できるCFRP、CFRTPの成形材料、成形システム等をご紹介していますので、「これからCFRPを触っていきたい」とお考えの方にも「こ…

特殊カーボン織物

JCM日本複合材マーケットは、平織、綾織のカーボン織物をリーズナブルな価格で提供しているだけでなく、ガラス繊維、アラミド繊維その他の工業繊維と混織した特殊カーボン織物もお取扱いしています。 また、カーボン織物にアルミ、カッパー、クローム等の金…

構造用カーボン(炭素繊維)UD 単一方向性

金属素材や樹脂素材とは異なるカーボンコンポジットの特長のひとつに「強度/弾性の方向性を設計できる」という点があります。炭素繊維を0度方向に引きそろえ、90度方向には、少量のガラス繊維やナイロン糸でステッチされたUD(Uni-Direction =単一方向性)織…

シルバーカーボン ドライファブリック

シルバー・カーボンというのは通称で、グラスファイバー織物に、アルミを蒸着加工した織物です。ヤーンの太さ、織物のパターンがカーボンでポピュラーな「3K綾織」「3K平織」タイプが人気です。JCM日本複合材マーケットでは、「3Kタイプ」だけでなく「1Kタ…

カーボンクロス ドライファブリック について

コンポジット成形の基本となる、カーボン(炭素繊維)織物です。日本銘柄の東レ、東邦テナックス、三菱レイヨンの他、台湾のフォルモサ、トルコのダウアクサのカーボンのカーボンクロスをご用意できます。 JCM日本複合材マーケットでは、糸の銘柄、サイジン…

Blogを再開します。

3年前にブログをはじめましたが、記事のボリュームが大きく、また、内容的にも公開には不適切と思われるものもあったので、公開を中止していました。 過去には、定期的にご覧いただいていた方もおられたのに、急にクローズにして申し訳ありませんでした。2…

日本製の量産コンポジットなら…

自動車向けの量産CFRP部品の試作開発トライが、各方面で始まっています。まずは成形技術の確保いうことで、熱プレス成形を基本としたトライアルが成功している例が、いくつか聞こえてきました。 また、市販が開始されているBMW i3の実車も次々とデリバリ…

プリプレグって何?

「量産コンポジット」と言っても、 これからカーボン・コンポジットで何かがしたいと思っているお客様には専門用語がたくさんあって、しかも当たり前のように専門用語を並べられても、わけが分からないと仰る方も居られます。 企業の研究開発部門、FRP/コン…

Let It Go ! つづき

前回は長文になってしまい、肝心のLet It Goにまで、話ができずでした。欧米と日本の産業構造が違うので、日本で欧米の量産システムをそのまま持ち込むのは??ではないかというわけです。高度経済成長を経験していない新興国に工場を建てるならまだしも、す…

Let It Go !

量産コンポジットの世界。とタイトルさせていただいているこのブログですが、それはどういうものでしょうか?BMWがi3、i8を発表し、発売しています。日本の自動車メーカーはそれを追従するでしょうか? BMWがとったRTM成形は日本の自動車メーカーや…

コンポジット・スプリング そのメリット

前回のコンポジット・スプリングの話のつづきです。 アウディが採用したスプリングについては現物を見て、開発者にその詳細を聞かないことにはよくわからないことがありますが、弊社が、過去に製作したカーボン・コンポジットスプリングについては、作ってみ…

コンポジット・スプリング 量産車に採用決定!

アウディはGFRP(ガラス繊維強化ポリマー)製の新しい、軽量なサスペンション・スプリングを今年中に同社のアッパー・ミドルサイズの車種に採用すると発表しました。 そのGFRPスプリングですが、アウディはイタリアのサプライヤーの協力を得て開発をしてきま…

RockTool LIT成形システム

ロックツール LITモールディング・システムは金属製メス型とシリコン製のオス型の構成です。樹脂はパウダーコートかフィルム成形のプリプレグされた材料を使います。圧力は30 bar/420 psi以上を圧縮空気のみで供給します。サイクルタイムのレンジは105秒から…

カーボンは何に使う?

「どうやら自動車メーカーがカーボンに注目しているので、わが社でもカーボンを扱ってみよう」「熱硬化性樹脂は扱いが難しそうだし、熱可塑性ならなんとなく使えるかも」と、カーボン素材に注目されている方は多いのではないでしょうか? JCM日本複合材マー…

新しい時代のクルマづくり

BMW i3コンセプトのスケルトンボディーを見て、まず思ったことは、「作れるようにして作ってあるんだ」ということ。決して、今までに経験していない不確実な製造技術ではなく、BMWが今までに蓄積してきたコンポジットパネル量産技術を用いているということに…