JCMがお届けできるカーボンファイバー

いつもながら、更新が遅くて申し訳ありません。

前回、前々回のBlogに、レギュラートウ、ラージトウのカーボンファイバーの取り扱いを開始しました。と告知させていただきました。

 

このカーボンファイバーの販売開始に関しては、複合的な背景があります。もともとJCM日本複合材マーケットは、3Kドライファブリックのネット販売から始まり、当時は日本で入手が困難だった熱可塑CFプリプレグの販売、続いて熱硬化性(エポキシ)プリプレグの販売など、いわゆる中間材料の販売サイトでした。炭素繊維は、日本国内に世界シェア70%以上を誇るPAN系3社があり、国内のCFRP産業には大きな影響力を持っていたので「輸入品の炭素繊維は販売しても、市場競争力がない」と考えていました。

 

以前から、カーボンファイバーのお問合せは、あちこちからいただいていましたが、ほとんどが、炭素繊維CFRPのことをよくご存知ない商社さんからのご依頼でした。中国市場が国家主導で風力発電用にカーボンファイバーを欲している時に、それを転売目的で日本からグレイ輸出するつもりのモノでした。すべてお断りしました。今後も、日本国内でのエンドユーザーにしか弊社からは販売しませんし、炭素繊維の販売時には製品シリアル番号のついた誓約書を必ず提出していただきます。海外生産をお考えの方は、その旨お知らせください。メーカーから、生産拠点に直接発送せていただきます。その上で、炭素繊維がご有用の方は、ご連絡下さい。

 

ウクライナ戦争が長引き、無人機が戦場を飛び交うようになった、2022年の後半から、日本の経済産業省炭素繊維に関する輸出貿易管理令がさらに厳格化されたことから、日本の炭素繊維メーカー系の商社からの炭素繊維の供給が止まってしまったと嘆くユーザー、研究者の声が聞こえてきました。具体的に織物プリプレグの開発を長年続けてこられた研究チーム(企業団体)さんがあります。量産試作に入ろうかという矢先に、これまで買えていた炭素繊維が買えなくなり、とても困っておられたので「JCMで海外から調達しましょうか?」ということにより、ゲートが開きました。

 

もともと、リサイクル炭素繊維の販売が決まり、リサイクルCFは販売するのに、バージンCFを販売しないのは、バランスが悪いと思っていたので、ちょうど良いタイミングだったのかもしれません。

 

JCM日本複合材マーケットは、炭素繊維1本から、販売可能です。

UD、ノンクリンプ、織物、プリプレグ、SMC材料、平板、各種CFRPパイプなど、あなたが必要な複合材料はほとんど手配可能です。お気軽にご相談下さい。