私は「ダイヤブロック派」でした。

欧米では、LEGOが圧倒的にポピュラーですが、私が親から与えられたのは、ダイヤブロックでした。いくつかの基本形体を組み合わせて、想像を具体的なカタチにする知育玩具として、50年ぐらい前から売っています。

息子が喜んで遊んでいるのを見て、父はいろんなセットを買ってくれたので、大量にブロックピースを持っていました。

ダイヤブロックで遊んでいたのは、たぶん幼稚園~小学校の低学年ぐらいまででしたが、工業デザインの基本の基本だったように思います。

ブロック状、棒状、板状のピースを重ね合わせることで、家を作ってみたり、自動車を作ってみたり、飛行機を作ってみたり…しかも、完全オリジナル・デザインの。

左右の部品を長さや色を同じにしたり。

こういった、LEGOダイヤブロックなどの「ブロック遊び」は、CFRPモノづくりの基本的な考察をするのにとても役に立ちます。

「え?ホントかよ」って、思いますか? 

そう思う人は観察力と想像力が欠如しているといえます。

 

実際に、今、MBJPのオフィスにダイヤブロックがあって、それを使って検討しているわけではありませんが、ダイヤブロックを使って、積層構造の検討や、UDの不等方性、層間剝離の怖さなどを体験できます。実経験として、ダイヤブロックで作った大作を親に見てもらおうと運ぶ途中で、層間剝離(当たり前ですが、手で外れる接合強度)がおこり、バラバラにしてしまったことがあります。大人になって「CFRPはCFと樹脂の界面接合強度、層間強度が…」なんて難しい話を聞いても、「あのときのダイヤブロックがバラけた話」が脳裏によぎります(笑)

0-90°積層だけでなく、角度をつけた積層も、ファスニングの重要性、そして何よりもモノのバランス検討か容易にできます。

なによりも、この手のブロックでのモノ作りは、すべて「積層成形」ですから…。

 

 

 

  

www.diablock.co.jp